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Posted by さがファンブログ事務局 at

2017年04月20日

10分で読める怖い話 その19 静三

小学校時代を
思い出すと、
様々なクラスメイトが
思い浮かぶものです



かけっこが
得意だったあいつ、
いつも本ばかり
読んでいたあいつ、
クラスで一番
可愛かったあの子、
などなど、、

僕にとっての
忘れ難いやつ
というのは
同じクラスの
静三
でした

静三は
これといった
特徴のある
やつではなく、
どちらかというと、
地味で目立たない
存在でした

でも、
彼は僕にとって
貴重な話し相手であり、
大事な友達でした

先日、
あるホテルの
レストランで
小学校の同窓会があり、
僕は久しぶりに
出席しました

昔とほとんど
変わらないやつも
いれば、
すっかりおじさん、
おばさんに
なってしまった
やつもいました

僕は静三の姿を
探したのですが、
いませんでした

会が終わった後、
何人かと
カフェバーに
行きました

6人がけの
テーブルに座り、
昔話を面白おかしく
話していたとき、
僕はふと

「静三はどうしてる?」

と言ってみました

その瞬間、

座が白けたような
雰囲気になったので、

「おい、何だよ、
どういうこと?」

と誰彼となく、
問いかけると、

「静三くんは
亡くなったでしょ」 

クラスでも
人気者だった
厚子が
僕をにらみます

 「え?亡くなった?」

僕は意味が分からず、
聞き返しました

すると、
クラス委員長だった
中嶋か
突然立ち上がり、

「お前、
よくそんなことが
言えるな!」

と、僕の胸ぐらを
つかもうとしたので、
周りの人間が
慌てて停めました

結局、
その後10分くらいで
二次会は終わり、
白けたまま
皆はそれぞれの
家路につきました

僕は厚子と、駅まで
一緒に歩きました

その時に彼女から
聞いたのですが、
静三はいじめを苦に
自殺したらしく、
その原因は僕からの
度重なるいじめだった
ということなのです

その時、
僕は自分の頭が
どうかなったのでは、
と思いました

普通、仲の良い
クラスメイトが
学期の途中で
亡くなったりしたら、
鮮明に覚えています

僕にとっての静三は、
最後の最後まで、
仲の良い友達という
存在でした
そんな記憶しかない
のです

人間というのは
自分に都合の悪いことは
忘れる動物、という話を
何かの本で読んだことが
あるのですが、
僕のこの場合も
そういうこと
なのでしょうか?

それとも、、、


お時間あれば、こちらもどうぞ⬇

その14 白いワンピースの女
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html 

その15 女将さん
http://xanadu.sagafan.jp/e841992.html 

その16 黒いもや
http://xanadu.sagafan.jp/e842319.html

その17 背後に立つ人
http://xanadu.sagafan.jp/e845485.html

その18 鏡に付いた指紋
http://xanadu.sagafan.jp/e845789.html

ちょい飲みレトロバー ザナドゥ
佐賀市白山2-5-9
TEL 0952-29-3911
OPEN20:30~CLOSE2:30
年中無休
http://xanadu.sagafan.jp/e832878.html







  


Posted by 車猫次郎 at 21:00Comments(0)怪談

2017年04月20日

10分で読める怖い話 その19 静三

小学校時代を
思い出すと、
様々なクラスメイトが
思い浮かぶものです



かけっこが
得意だったあいつ、
いつも本ばかり
読んでいたあいつ、
クラスで一番
可愛かったあの子、
などなど、、

僕にとっての
忘れ難いやつ
というのは
同じクラスの
静三
でした

静三は
これといった
特徴のある
やつではなく、
どちらかというと、
地味で目立たない
存在でした

でも、
彼は僕にとって
貴重な話し相手であり、
大事な友達でした

先日、
あるホテルの
レストランで
小学校の同窓会があり、
僕は久しぶりに
出席しました

昔とほとんど
変わらないやつも
いれば、
すっかりおじさん、
おばさんに
なってしまった
やつもいました

僕は静三の姿を
探したのですが、
いませんでした

会が終わった後、
何人かと
カフェバーに
行きました

6人がけの
テーブルに座り、
昔話を面白おかしく
話していたとき、
僕はふと

「静三はどうしてる?」

と言ってみました

その瞬間、

座が白けたような
雰囲気になったので、

「おい、何だよ、
どういうこと?」

と誰彼となく、
問いかけると、

「静三くんは
亡くなったでしょ」 

クラスでも
人気者だった
厚子が
僕をにらみます

 「え?亡くなった?」

僕は意味が分からず、
聞き返しました

すると、
クラス委員長だった
中嶋か
突然立ち上がり、

「お前、
よくそんなことが
言えるな!」

と、僕の胸ぐらを
つかもうとしたので、
周りの人間が
慌てて停めました

結局、
その後10分くらいで
二次会は終わり、
白けたまま
皆はそれぞれの
家路につきました

僕は厚子と、駅まで
一緒に歩きました

その時に彼女から
聞いたのですが、
静三はいじめを苦に
自殺したらしく、
その原因は僕からの
度重なるいじめだった
ということなのです

その時、
僕は自分の頭が
どうかなったのでは、
と思いました

普通、仲の良い
クラスメイトが
学期の途中で
亡くなったりしたら、
鮮明に覚えています

僕にとっての静三は、
最後の最後まで、
仲の良い友達という
存在でした
そんな記憶しかない
のです

人間というのは
自分に都合の悪いことは
忘れる動物、という話を
何かの本で読んだことが
あるのですが、
僕のこの場合も
そういうこと
なのでしょうか?

それとも、、、


お時間あれば、こちらもどうぞ⬇

その14 白いワンピースの女
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html 

その15 女将さん
http://xanadu.sagafan.jp/e841992.html 

その16 黒いもや
http://xanadu.sagafan.jp/e842319.html

その17 背後に立つ人
http://xanadu.sagafan.jp/e845485.html

その18 鏡に付いた指紋
http://xanadu.sagafan.jp/e845789.html

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佐賀市白山2-5-9
TEL 0952-29-3911
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Posted by 車猫次郎 at 17:30Comments(0)怪談

2017年04月18日

10分で読める怖い話 その18 鏡に付いた指紋

私の娘S子は今年、
4歳になります
同年代の女の子が
そうであるように
とてもおしゃべりで、
お気に入りの
女の子の人形を相手に
ままごとをしながら、
お話をしたりしてます



ある日の夜のこと、
トイレに立ったS子が、
私を揺さぶって起こします

「パパ、パパ、
たいへんだよ!
ママがいるよ」


私の妻は去年、乳がんを患い、
亡くなっています

「S子ちゃん、ママはね、
お星さまにになったから
もう、ここにはいないんだよ」

私は眠い目をこすりながら、
諭すように言いました

「違うよ、違うよ、さっき、
洗面所の鏡の中に
いたんだよ!」

S子が
真剣な顔をしながら言います

「さあ、もう遅いから寝なさい」
そう言って、
私は再び寝入りました

翌朝、
私は洗面所で顔を洗っていると
鏡の下のほうが汚れているのに
気が付きました

それは
手のひらを押し付けたときに
できるような指紋の跡でした
しかも。それは子供のものではなく
大人の、しかも女性のものです

なんでこんなところに、、、
私は不思議に思いながら
タオルで、それを拭き取ろうと
したのですが、
取れません
何度やっても駄目です

私は首をかしげながら、
その指紋の跡をじっと見て
驚きました
それは鏡の表面ではなく
反対側から付けられたものでした



洗面所の鏡ネタをもう一つ↓
http://xanadu.sagafan.jp/e845485.html

人形の話↓
http://xanadu.sagafan.jp/e839089.html



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Posted by 車猫次郎 at 21:00Comments(0)怪談

2017年04月18日

10分で読める怖い話 その18 鏡に付いた指紋

私の娘S子は今年、
4歳になります
同年代の女の子が
そうであるように
とてもおしゃべりで、
お気に入りの
女の子の人形を相手に
ままごとをしながら、
お話をしたりしてます



ある夜のこと、
トイレに立ったS子が、
私を揺さぶって起こします

「パパ、パパ、
たいへんだよ!
ママがいるよ」


私の妻は去年、乳がんを患い、
亡くなっています

「S子ちゃん、ママはね、
お星さまにになったから
もう、ここにはいないんだよ」

私は眠い目をこすりながら、
諭すように言いました

「違うよ、違うよ、さっき、
洗面所の鏡の中に
いたんだよ!」

S子が
真剣な顔をしながら言います

「さあ、もう遅いから寝なさい」
そう言って、
私は再び寝入りました

翌朝、
私は洗面所で顔を洗っていると
鏡の下のほうが汚れているのに
気が付きました

それは
手のひらを押し付けたときに
できるような指紋の跡でした
しかも。それは子供のものではなく
大人の、しかも女性のものです

なんでこんなところに、、、
私は不思議に思いながら
タオルで、それを拭き取ろうと
したのですが、
取れません
何度やっても駄目です

私は首をかしげながら、
その指紋の跡をじっと見て
驚きました
それは鏡の表面ではなく
反対側から付けられたものでした



洗面所の鏡ネタをもう一つ↓
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人形の話↓
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Posted by 車猫次郎 at 17:30Comments(0)怪談

2017年04月15日

10分で読める怖い話 その17 背後に立つ人 

僕はとても恐がりです
どれくらい恐がりか、
というと、
一日に一回は、何かで
ドキリとするくらいです

今、アパートで
一人暮らし
しているのですが、
夜寝たあと、トイレに
行くことがあります

蛍光灯の豆電球の
灯りを頼りに、
用を足し、洗面所で
手を洗うのですが、
僕はできるだけ、正面の
鏡を見ないようにしてます

というのは、昔、
同じような状況で
ふと、鏡を見たとき、
背後数メートルのところに

黒いガウンの
ようなものを
まとった
白髪の老婆


が立っているのが
見えたのです

老婆は皺だらけの
顔をしており、
その瞳は何かを
言いたげでした


その瞬間、僕は金縛りに
あったかのように、
その場で固まってしまい、
5分くらい身動き
できませんでした

友人にその話をしたら、
お前の亡くなった
婆さんじゃねえの?と
言われたのですが、
その老婆は、僕の
婆ちゃんとは
全く違う人でした

そんなことがあって
僕は夜、洗面所に
立つときは、
鏡を見ないように
しています


もっと恐がりたい人は
こちらもどうぞ⬇

その14 白いワンピースの女
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html 

その15 女将さん
http://xanadu.sagafan.jp/e841992.html 

その16 黒いもや
http://xanadu.sagafan.jp/e842319.html



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Posted by 車猫次郎 at 21:00Comments(0)怪談

2017年04月05日

10分で読める怖い話  再放送

最近のお気に入りをば
3つほど、、、

皆さんのご感想いただけると、
幸いです(^^)




その14 白いワンピースの女
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html 

その15 女将さん
http://xanadu.sagafan.jp/e841992.html 

その16 黒いもや
http://xanadu.sagafan.jp/e842319.html



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Posted by 車猫次郎 at 16:00Comments(0)怪談

2017年03月19日

日曜日に10分で読める怖い話 その16 黒いもや

Sは、入院している彼女の
見舞いのために、
週に3回は市内にある
総合病院の病棟に
行ってました

彼女の入院している部屋は
4人部屋で、
3階の一番奥でした
Sは会社の帰りに
立ち寄っていたから、
行くのはだいたい
夜7時くらいで、
その頃は
彼女の部屋までの廊下も
いくつか電気を消されて、

薄暗くしていました


その日もSが病棟入口に着いたのは、
夜7時過ぎ
いつも通りエレベーターで
3階まで上がり、
ナースステーションの前を
過ぎて、
彼女のいる部屋に向かって
薄暗い廊下を歩いてました





すると
前方10メートルくらいにある
右手の部屋(305号室)の前に

何か黒いもやのような影

があることに気がつき、
彼は思わず足を止めました


それは
人の姿のようにしているのですが、
頭部や手足がなく、

まるで黒い毛布をかぶっている

かのようでした


その黒いもやは

陽炎のようにゆらゆらしながら

病室入口前に佇んでいます


Sはそろりそろりと歩きだし、
それの真横を通り過ぎる間際に
「こんにちは」とあいさつをすると
それは周囲の風景に同化する
かのように
薄くなり、

すーっと消えてしまいました

Sが彼女の部屋に行き、
たった今起こった
不思議なことを話すと、
彼女は驚いたような顔をして、
こう言いました

「305号室に入院しているのは
80過ぎのおばあちゃんで
もうかれこれ
1年はいるみたいなんだけど
その間、ほぼ毎日、
ご主人が見舞っていたそうなの
でもそのご主人昨晩の今頃、
この病棟に向かう途中、
車にはねられて
亡くなったということよ」


え?物足らない?


そういう方はこちらもどうぞ↓

その14 白いワンピースの女
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html 

その15 女将さん
http://xanadu.sagafan.jp/e841992.html 




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Posted by 車猫次郎 at 21:00Comments(0)怪談

2017年03月19日

10分で読める怖い話 その16 黒いもや

Sは、入院している彼女の
見舞いのために、
週に3回は市内にある
総合病院の病棟に
行ってました

彼女の入院している部屋は
4人部屋で、
3階の一番奥でした
Sは会社の帰りに
立ち寄っていたから、
行くのはだいたい
夜7時くらいで、
その頃は
彼女の部屋までの廊下も
いくつか電気を消されて、

薄暗くしていました


その日もSが病棟入口に着いたのは、
夜7時過ぎ
いつも通りエレベーターで
3階まで上がり、
ナースステーションの前を
過ぎて、
彼女のいる部屋に向かって
薄暗い廊下を歩いてました




すると
前方10メートルくらいにある
右手の部屋(305号室)の前に

何か黒いもやのような影

があることに気がつき、
彼は思わず足を止めました


それは
人の姿のようにしているのですが、
頭部や手足がなく、

まるで黒い毛布をかぶっている

かのようでした


その黒いもやは

陽炎のようにゆらゆらしながら

病室入口前に佇んでいます


Sはそろりそろりと歩きだし、
それの真横を通り過ぎる間際に
「こんにちは」とあいさつをすると
それは周囲の風景に同化する
かのように
薄くなり、

すーっと消えてしまいました

Sが彼女の部屋に行き、
たった今起こった
不思議なことを話すと、
彼女は驚いたような顔をして、
こう言いました

「305号室に入院しているのは
80過ぎのおばあちゃんで
もうかれこれ
1年はいるみたいなんだけど
その間、ほぼ毎日、
ご主人が見舞っていたそうなの
でもそのご主人昨晩の今頃、
この病棟に向かう途中、
車にはねられて
亡くなったということよ」


え?物足らない?


そういう方はこちらもどうぞ↓

その14 白いワンピースの女
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その15 女将さん
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Posted by 車猫次郎 at 16:00Comments(0)怪談

2017年03月16日

10分で読める怖い話 その15 女将さん

これは友人Nに聞いた話です
以下は本人の言葉です

僕は先日彼女と、小城の
鯉こく料理の店
行ってきました

その店は木造で
相当古いのですが、
しっかりとした構えをしており、
創業150年の老舗ということでした



広い玄関で靴を脱ぐと、
僕と彼女は、
6畳くらいの和室に
通されました

案内をしてくれた
あずき色の着物を着た仲居さんに、
鯉こくのコースを2人前頼み、
僕は彼女とたわいのない話を
していました

すると、
5分くらい経ったころでしょうか、
襖がす~っと開き、
一人の女性が無言で
入ってきたのです

女性は50歳前後
くらいでしょうか、

おかっぱ頭で
薄紫色の着物を着ており、
おしろいを塗っているかのように
真っ白な顔をしていました

襖の前でじっとしているので、
僕が
「部屋をお間違えでは
ありませんか?」と聞くと、

その女性は小さな声で
「すみません、
今日は材料がなくなったので、
お料理はお出しできません」と言うと
申し訳なさそうに深々と頭を下げ、
部屋を出ていきました

僕と彼女は唖然として
顔を見合わせ、
そういうことならしょうがないか、と
立ち上がろうとしたとき、
また襖が開き、
最初に案内してくれた仲居さんが
大皿に盛られた鯉のあらいを
持ってきました

「え、料理あるの?」と僕が聞くと、

仲居さんはきょとんとして
「もちろん、ありますよ」と
言いながら
机の上にいそいそと
大皿と醤油とかを並べています

僕と彼女は首をかしげながら、
座布団に座り直しました
あの人はなんだったんだろうね、
と話しながら
僕らは料理を食べ始めました

締めの季節のデザートを食べ終え、
僕は支払いをしようと
彼女と一緒に
玄関のところにある会計場に
行きました

財布からお札を出そうとしていると、
彼女が僕の肩をたたきます
なに?と見ると、
彼女は目を白黒させながら
レジの背後の壁に飾ってある
額に入った写真を
指さしてます

写真には女性が写っていたのですが、
それは
さっき部屋に突然現れた
おかっぱ頭の女性でした

僕と彼女が驚いた顔をして 
写真を見ているので

会計をしていた仲居さんが
「この写真は先代の女将さんですよ
かれこれ80年位前に
亡くなられましたけどね」と言って、
しみじみと写真を見ていました




もっと怖くなりたい方はこちらもどうぞ↓
http://xanadu.sagafan.jp/e841832.html




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Posted by 車猫次郎 at 21:00Comments(0)怪談

2017年03月16日

10分で読める怖い話 その15 女将さん

これは友人Nに聞いた話です
以下は本人の言葉です

僕は先日彼女と、小城の
鯉こく料理の店
行ってきました

その店は木造で
相当古いのですが、
しっかりとした構えをしており、
創業150年の老舗ということでした



広い玄関で靴を脱ぐと、
僕と彼女は、
6畳くらいの和室に
通されました

案内をしてくれた
あずき色の着物を着た仲居さんに、
鯉こくのコースを2人前頼み、
僕は彼女とたわいのない話を
していました

すると、
5分くらい経ったころでしょうか、
襖がす~っと開き、
一人の女性が無言で
入ってきたのです

女性は50歳前後
くらいでしょうか、

おかっぱ頭で
薄紫色の着物を着ており、
おしろいを塗っているかのように
真っ白な顔をしていました

襖の前でじっとしているので、
僕が
「部屋をお間違えでは
ありませんか?」と聞くと、

その女性は小さな声で
「すみません、
今日は材料がなくなったので、
お料理はお出しできません」と言うと
申し訳なさそうに深々と頭を下げ、
部屋を出ていきました

僕と彼女は唖然として
顔を見合わせ、
そういうことならしょうがないか、と
立ち上がろうとしたとき、
また襖が開き、
最初に案内してくれた仲居さんが
大皿に盛られた鯉のあらいを
持ってきました

「え、料理あるの?」と僕が聞くと、

仲居さんはきょとんとして
「もちろん、ありますよ」と
言いながら
机の上にいそいそと
大皿と醤油とかを並べています

僕と彼女は首をかしげながら、
座布団に座り直しました
あの人はなんだったんだろうね、
と話しながら
僕らは料理を食べ始めました

締めの季節のデザートを食べ終え、
僕は支払いをしようと
彼女と一緒に
玄関のところにある会計場に
行きました

財布からお札を出そうとしていると、
彼女が僕の肩をたたきます
なに?と見ると、
彼女は目を白黒させながら
レジの背後の壁に飾ってある
額に入った写真を
指さしてます

写真には女性が写っていたのですが、
それは
さっき部屋に突然現れた
おかっぱ頭の女性でした

僕と彼女が驚いた顔をして 
写真を見ているので

会計をしていた仲居さんが
「この写真は先代の女将さんですよ
かれこれ80年位前に
亡くなられましたけどね」と言って、
しみじみと写真を見ていました




もっと怖くなりたい方はこちらもどうぞ↓
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